久保建英、マンU戦歴史的勝利の立役者に。指揮官の采配で水を得た魚となった (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by ZUMA Press/AFLO

 久保はアルグアシル監督によって、その能力が最大限に引き出されつつある。ダビド・シルバとのコンビネーション確立は、大きなインパクトを生みつつあるだろう。マンチェスター・ユナイテッドを相手にしても、ふたりの阿吽の呼吸は脅威だった。

 この歴史的勝利によって、久保は殻を破ることになるかもしれない。今シーズンは、ピッチでボールを蹴るたび、確信が増しているように映る。各国の猛者との対決を、心ゆくまで楽しんでいるのだ。

 もっとも、久保は快挙の甘味に浸ることはないだろう。今後はリーグ戦とヨーロッパリーグが並行した週2試合のペースが続く。厳しい日程のなか、一流選手としてタフさも問われるはずだ。

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る