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セルティック古橋亨梧が絶好調の理由。レアル・マドリード戦を前に自信「やってきたことを表現できれば、どこにでも勝てる」 (2ページ目)

  • アレックス・オヘンリー●文 text by Alex O’Henley
  • 井川洋一●翻訳 translation by Igawa Yoichi

巧みなオフサイド破り

 とくにダンディー戦の先制点は、このオーストラリア人指揮官の戦術が導き出したものと言える。

 まず最前線のキョウゴが相手GKにプレスをかけてロングボールを蹴らせる。すると、彼がペナルティーボックスの外へ歩いている間に、セルティックのチームメイトがマイボールにする。

 そして、アバダが左前方に抜け出すジョタへフィードを送ると、オフサイドポジションにいたキョウゴは中央で右回りの円を描くように駆け出す。ジョタはキョウゴよりもやや前方から折り返し、これを受けたボックス内のキョウゴが冷静にシュートを流し込んだ。

「練習で取り組んでいることしか、試合では表現できません」と古橋は試合後に言い、この得点も普段から練習している結果だと暗示した。

「今日はチームで9得点も奪えて自信に繋がりましたが、もっともっと決定力を磨いていきたい」

 今シーズンの古橋は昨シーズンと比べて、より中央でフィニッシャーの役割に注力しているように見える。昨シーズンは1年目でアピールをしたい気持ちが強かったからか、前線で大きく動き回り、スペースを作ることと突くこと、そしてハイプレスにも勤しんでいた。

 一方、今シーズンの彼はゴールマウスの幅の中でプレーすることが多く、ジョタやアバダ、あるいは前田大然が走るスペースを空け、自身は彼らからのクロスを待っているのだ。

 ポステコグルー監督も、キョウゴのここまでの好調を称えている。

「実に見事な活躍だ」と指揮官は試合後に語った。

「彼は我々が取り組んでいることにおいて、極めて重要なパートを担っている。(多くのゴールを決めているが)彼自身、それが自分だけのものではないのを理解している。彼はカウンターアタックの火付け役になり、相手に脅威を与えている。うちのストライカーは皆、ものすごいハードワークを積んでおり、その結果が数字に現れているのだ」

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