日本代表戦にブラジル国内で懐疑の声。一方、ネイマールらは羽を伸ばして絶好調だったが... (2ページ目)
日本戦は韓国戦からほぼ別メンバーに
もうひとつ、ブラジル人が不満を募らせているのがその試合数だ。ブラジルは先日、4年8カ月ぶりにFIFAランキング第1位に返り咲いたが、ランキングトップ20以内でW杯出場が決まっている国のうち、ブラジルは親善試合の数がかなり少ないのだ。
ヨーロッパのチームはネーションズリーグがあるため最低4試合は戦うし、メキシコもアメリカも4試合、ウルグアイは3試合を予定している。アルゼンチンは今のところ1試合しか決まっていないが、その1試合はヨーロッパ選手権とコパ・アメリカの勝者同士がぶつかるカップ・オブ・チャンピオンズだ。イタリアはW杯出場こそ逃しているが、ランキング6位の強豪であるし、なによりタイトルを賭けた真剣勝負である。この経験は彼らにとって大きなものとなるだろう。
実はブラジルは、アジアツアー後の6月11日に、そのアルゼンチンとオーストラリアのメルボルンで試合をするはずだった。年に一度、南米の2大チームが対戦するヌーベル・クラシコだ。しかし、6万枚のチケットがすべて完売していたにもかかわらず、なぜか前出のプロモーション会社「ピッチ」からキャンセルの申し入れがあったという。オーストラリア側もこの件については大激怒で、スイスのスポーツ仲裁裁判所に訴えられるかもしれない。
今回、ブラジルはまず韓国、その後に日本と戦うが、2試合のメンバーは大幅に入れ替わることが予想される。先週末に行なわれたチャンピオンズリーグ(CL)決勝で対戦した両チームには、史上最多の計9人のブラジル選手がいた。そのうちの6人、ヴィニシウス・ジュニオール、カゼミーロ、エデル・ミリトン、ロドリゴ・ゴエス(レアル・マドリード)、アリソン・ベッカー、ファビーニョ(リバプール)は代表の主軸メンバーだ。
ブラジル代表のほとんどは26日に韓国入りしたが、CL決勝組は遅れて31日にチームと合流した。そのため、チッチ監督は彼らを韓国戦では使わない可能性が高い。
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