ラ・リーガのベストイレブンをスペイン人記者が厳選。「天賦の才能」「バロンドール級」の活躍をした選手は? (3ページ目)
34歳にしてバロンドール級
FW/カリム・ベンゼマ (レアル・マドリード/フランス)
34歳にしてバロンドール受賞に値する程のパフォーマンスを披露しているベンゼマを、どのような言葉で語ればいいのだろうか。
クリスティアーノ・ロナウド退団後、キャプテンシーを発揮し、さらなる進化を続けている。"エル・ガト(猫:ベンゼマの愛称のひとつ)"は27ゴールを決め、ずっとメッシとロナウドに阻まれてきたピチチ賞(リーガ得点王)を今季、初めて受賞した。
ベンゼマは9番(CF)と10番(攻撃的MF)の役目を果たせるオールラウンドプレーヤーだ。 時として彼を"10番の選手"と呼ぶのは、とくに左サイドで下がった時にゲームの流れを作る能力を備えているからだ。
一方、本来の"9番の選手"としてはペナルティーエリア内で常に危険な存在になっている。彼は以前「完璧な選手になりたい」と言っていたが、間違いなくすでにそうなっている。
FW/ヴィニシウス(レアル・マドリード/ブラジル)
ヴィニシウスは、今季のリーガで最も成長著しい選手だった。
昨夏、コパ・アメリカへの参加でプレシーズン期間が短かったこともあり、シーズン開幕後は控えだったが、ガレス・ベイルの怪我やエデン・アザールのパフォーマンスの悪さにより、レギュラーの座をすぐさま射止めた。
シーズンが進むにつれ、これまでになかった決定力の高さやゴール前での冷静さを身につけて急成長し、リーガでラウール・デ・トマース(エスパニョール)と並ぶ17ゴールを決め得点ランキングで3位となった。
また、ウスマン・デンベレ(バルセロナ)と並び、PK獲得数を含んだアシスト数でリーガ最多の13回を記録し、大きな武器であるドリブルの成功数はダントツのトップと、レアル・マドリードの左サイドで圧倒的な存在感を放っていた。
◆2021-22シーズン 欧州トップ10クラブフォーメーション
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