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サッカー日本代表がW杯第2戦を甘く見ていると...。有力視されるコスタリカの実力とは? (3ページ目)

  • 中山淳●文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by Reuters/AFLO

最大の特徴は固い守備

 その間、アウェーのメキシコ戦を0-0、ホームでの首位カナダ戦は1-0で勝利、そして最終節ではホームにアメリカを迎えて2-0の完勝と、チームの調子は右肩上がり。3位アメリカとは同勝ち点で、得失点の差だった。

 最大の特徴は、不動の正GKケイロル・ナバス(パリ・サンジェルマン/フランス)と、CBフランシスコ・カルボ(サンノゼ・アースクエイクス/アメリカ)を中心とした強固なディフェンスだ。最終予選で複数失点を喫したのは、チーム再建中に戦ったアウェーでのアメリカ戦(昨年10月14日)のみで、クリーンシートは5試合もある。

 逆に、得点力はそれほど高くなく、少ないチャンスをものにして逃げ切るパターンを得意とする。そのなかでも重要な得点源になっているのがセットプレー。最終節のアメリカ戦でも、コーナーキックとフリーキックからゴールを決めて勝利をつかんでいる。

 とはいえ、日本にとって恐れることばかりではない。

 現在コスタリカの主軸でヨーロッパ組は、ナバスとFCコペンハーゲン(デンマーク)の左SBブライアン・オビエドぐらいで、10人がヨーロッパでプレーしていた2014年W杯当時と比べると、国際経験の部分で明らかに見劣りする。

サブメンバーも含めてほとんどの選手がヨーロッパでプレーする日本は、個の力では圧倒的優位な立場にある。もちろん個の力だけで勝敗が決するわけではないが、そこは自信を持っていいだろう。

 いずれにしても、第2戦の相手がコスタリカに決まった場合、日本にとっては要警戒だ。過去のW杯で日本が北中米カリブ地区のチームと対戦したのは、初出場を果たした1998年フランス大会のジャマイカだけ。そのときは「同組のアルゼンチン、クロアチアはともかく......」と甘く見て、勝ち点3を想定していたにもかかわらず、1-2で不覚をとった。

 同じ轍を踏まないためにも、周到な準備が必要になることは間違いない。

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