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サッカー日本代表がW杯第2戦を甘く見ていると...。有力視されるコスタリカの実力とは? (2ページ目)

  • 中山淳●文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by Reuters/AFLO

日本より先にW杯ベスト8達成

 そして今大会の最終予選で首位通過を果たしたのは、2位メキシコ、3位アメリカを上回る成績で1986年大会以来2度目の出場を決めたカナダである。過去2大会連続出場を果たしているコスタリカは、そのあおりを受けた格好で、北中米カリブ地区の4位チームとして大陸間プレーオフに望みをつなぐことになった。

 次回の2026年W杯は、アメリカ、メキシコ、カナダの3カ国開催。そういう意味で、過去5大会の最終予選で敗れたカナダの大躍進は必然と言えるが、少なくとも、メキシコやアメリカがレベルを落としたわけではないだけに、以前とは比較にならないほどコンペティティブな地区になっていることは間違いない。

 現在のFIFAランキングを見ても、9位のメキシコを筆頭に、アメリカが15位、コスタリカが31位、カナダが38位。21位イラン、23位日本、29位韓国、42位オーストラリア、49位サウジアラビアというアジア地区と比べても、明らかに互角以上だ。

 北中米カリブ地区では、すでにCONCACAFネーションズリーグがスタートしていることも含め、今後もアジアとは次元の異なるスピード感でレベルアップが進みそうだ。

 それらを踏まえてW杯本番でのコスタリカ戦をイメージすれば、決して簡単な相手ではないことは想像に難くない。

 しかもコスタリカは、2014年大会で、日本が目標とするW杯ベスト8入りを達成したチームだ。イタリア、イングランド、ウルグアイがひしめく死のグループを2勝1分けで乗り切って首位通過を果たすと、ラウンド16ではギリシャをPK戦の末に下し、準々決勝でもオランダ相手にゴールレスドロー。最後はPK戦で涙を呑んだが、ブラジル大会で一大旋風を巻き起こした実績を持つ。

 現在チームを率いるのは、昨年7月のCONCACAFゴールドカップから指揮を執るコロンビア人のルイス・フェルナンド・スエレス監督。さすがに就任当初は勝てない時期が続いたが、守備の立て直しに着手したことが奏功し、最終予選では直近7試合を6勝1分けの成績で、4位の座を確保することに成功した。

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