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万能ストライカー、超速SB、キックの鬼......。CL決勝トーナメントで絶対注目の選手たち (2ページ目)

  • photo by Getty Images

パリSGのトリオが楽しみ

中山 淳(サッカージャーナリスト)

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FW/ネイマール(パリ・サンジェルマン)、エムバペ(パリ・サンジェルマン)、メッシ(パリ・サンジェルマン) 
MF/ベルナルド・シウバ(マンチェスター・シティ)、モドリッチ(レアル・マドリード) 
MF/ロドリ(マンチェスター・シティ) 
DF/デイビス(バイエルン)、マルティネス(アヤックス)、ルベン・ディアス(マンチェスター・シティ)、アレクサンダー=アーノルド(リバプール) 
GK/クルトワ(レアル・マドリード)

 目下CL得点王のセバスティアン・ハラー(アヤックス)をはじめ、カリム・ベンゼマ、ヴィニシウス(以上レアル・マドリード)、ロベルト・レバンドフスキ(バイエルン)、モハメド・サラー(リバプール)、そしてアーリング・ハーランド(ドルトムント)等々、前線には注目すべき選手は多い。

 しかし、いま世界中のサッカーファンが最も熱い視線を送るのが、パリ・サンジェルマンが誇るMNMトリオ(リオネル・メッシ、ネイマール、キリアン・エムバペ)だろう。ネイマールの戦列復帰も目前に迫っており、どのような局面でも打開できる圧倒的な個の力を持つ3人が、美しいハーモニーを奏でられるのか。それを見るだけでも、試合を見るワクワク感は止まらない。

 中盤は、キャリア最高の充実期とも言える状態のルカ・モドリッチが最注目。周りを生かしながら自ら主役にもなれる36歳の味わい深いプレーは、見る者すべてをうならせる。ロドリはコントロールタワーとして昨季以上に攻守両面で存在感を示すようになり、ベルナルド・シウバも中盤のみならず、偽9番としても活躍するなどバージョンアップを果たした。最先端のチーム戦術のなかで、彼ら2人が果たす役割は要注目だ。

 SBでは、トレント・アレクサンダー=アーノルドとアルフォンソ・デイビスの2人が必見。アレクサンダー=アーノルドは攻撃の起点であり、アシストマシーンとしてサラー、サディオ・マネ、ディオゴ・ジョタらの爆発力を支える。

 21歳のデイビスは現在急成長中のカナダ代表で、昨季よりもスケールアップ。屈指のスピードと突破力、相手陣内での冷静なプレー選択に加えて守備面も向上し、末恐ろしいタレントになった。

 CBは、ともに24歳。世界最高レベルに到達しつつあるルベン・ディアスと、進境著しいリサンドロ・マルティネス。特に175cmのマルティネスは、ハードワーカーでありながら左足のパス供給力が抜群。ハーランドを抑えるなどスピード対応力も高く、読みも鋭い。SBやボランチでもプレーできるポリバレント性も含め、注目に値する。

 GKはクルトワ。身長2mで俊敏性と判断力を兼備する守護神は、今季のラ・リーガでも随一の輝きを放つ。カウンターの起点としても、そのプレーは注目だ。

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