万能ストライカー、超速SB、キックの鬼......。CL決勝トーナメントで絶対注目の選手たち (3ページ目)
今、勢いのある11人を紹介
井川洋一(サッカーライター)
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FW/レバンドフスキ(バイエルン)、ハラー(アヤックス)
MF/アデイェミ(ザルツブルク)、ペドロ・ゴンサウベス(スポルティング)、デイビッド(リール)
MF/バレッラ(インテル)、チアゴ・アルカンタラ(リバプール)
DF/ジョアン・カンセロ(マンチェスター・シティ)、パウ・トーレス(ビジャレアル)、ジェームズ(チェルシー)
GK/クルトワ(レアル・マドリード)
1クラブから最大1選手に限定し、勝負を度外視した超攻撃的な11人を選んでみた。迷った際には、知名度より勢いを優先した。
前線には史上最高のストライカーとの呼び声も高い33歳のロベルト・レバンドフスキと、1年目のアヤックスでいきなり得点を量産している27歳のセバスティアン・ハラーの2人。どちらも対峙する守備者にとって悪夢に違いない。
2列目には、売り出し中の3人を選んだ。20歳になったばかりのカリム・アデイェミは、30mのタイムがウサイン・ボルトよりも上と言われる驚異の初速と、細やかな技を武器とするレフティだ。リオネル・メッシにもたとえられるアタッカーは昨年9月にドイツ代表デビューを果たして、早速ネットを揺らしている。
23歳のペドロ・ゴンサウベスは昨季、突如として攻撃の能力が開花した俊英だ。現所属先での1年目に気鋭のルベン・アモリム監督と出会い、セントラルMFからFWにコンバートされると、面白いようにゴールを重ねてリーグ得点王となり、古豪のリーグ優勝の原動力に。そして今季も好調を維持している。
ブルックリン生まれの22歳、ジョナサン・デイビッドは史上2度目のW杯出場へ邁進するカナダ代表の攻撃の主軸。筋骨隆々とした上半身からパワフルなヘディングを叩き込む一方、狭いエリアでは踊るようなステップで敵を出し抜く。グループステージで挙げた3得点はすべてチームの勝利につながり、突破の立役者となった。
中盤はスタイルの異なる2人のクリエイターを選んだ。24歳にして3児の父であるニコロ・バレッラはクラブとイタリア代表の中心として、昨年のセリエAとユーロ2020を制した。常に攻守に関与し、両局面で違いを生み出せるイタリアの宝だ。30歳のチアゴ・アルカンタラは2年目のレッズで存在感が際立つ。十八番のノールックパスを交えたひと味違うゲームメイクに加え、グループステージ第5節ポルト戦では地表から浮き上がる圧巻のボレーを披露した。
最終ラインにも現代的な多機能型をチョイス。利き足とは逆の守備的な位置で極めて高度な仕事をする27歳のジョアン・カンセロ、人口5万人ほどの故郷のクラブを支える25歳の左利きの長身CBパウ・トーレス、抜群のフィジカルとすさまじいキックが魅力の22歳、リース・ジェームズだ。ゴールマウスには首位通過したなかで最高となる22セーブ数を記録した29歳のティボー・クルトワで決まり。
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