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セリエA開幕、上位候補7チームを分析。ロナウド、冨安健洋はどうなる? (2ページ目)

  • パオロ・フォルコリン●文 text by Paolo Forcolin
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 ナポリの新監督にはイタリアサッカーを熟知するルチアーノ・スパレッティが就いた。インテルの監督の座をアントニオ・コンテに奪われ、2年間のブランクのあとの監督就任だ。ナポリの一番の問題はチームの柱となる2人の選手、キャプテンのロレンツォ・インシーニェとDFのカリドゥ・クリバリがチームに残るかどうか、いまだに明らかではないことだ。新シーズンの確かなメンバーもわからない中での仕事は難しいだろう。

 セブンシスターズの中で一番批判が集中しているのが、昨季の王者インテルだ。それもかなりひどい言われようだ。

 インテルは優勝した5月から、多くのものを失ってきた。時系列的に言うと、まずスクデット獲得の最高の立役者、監督のアントニオ・コンテが辞任。続いてチームのシンボルであり、サポーターのアイドルだったロメル・ルカク(現チェルシー)。そしてDFのアクラフ・ハキミ(パリ・サンジェルマン)。それぞれの後釜として、監督にはシモーネ・インザーギ、選手ではエディン・ジェコ、オランダ代表デンゼル・ダンフリースが新しくやって来たが、格が落ちた感は否めない。

 インザーギは「連覇を目指す」と公言しているが、ルカクのいないインテルのサッカーは全く別物になってしまうだろう。コンビを組んでいたラウタロ・マルティネスも昨年のようなプレーを維持できるか、かなり疑問を感じているようだ。

 監督が代わらなかったアタランタとミランについても触れておこう。

 ジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督のもと、アタランタはここ3シーズン、常にリーグ最高の攻撃力を見せてきた。今季はCBのクリスティアン・ロメロをトッテナムに奪われてしまったが、代わりにユベントスからトルコ人DFのメリフ・デミラルをレンタルした。前線にはドゥバン・サパタ、ルイス・ムリエル、マッテオ・ペッシーナといい選手がそろっており、昨季(3位)以上の結果が期待できる。

 ミランは、ズラタン・イブラヒモビッチと、チェルシーから獲得したオリビエ・ジルーの熟年コンビにかけている。彼らが自分たちの義務をきちんと果たせば、2人で40ゴールは狙えるだろう。

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