マンチェスター・シティの戦術がよくわかる。デ・ブライネの見事なゴール (2ページ目)
◆アグエロの得点シーンに学ぶ。「動かないこと」も駆け引きのうち>>
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相手MFとDFの間のスペースに走り込み、パスを呼び込んだ
まずこのシーンでポイントとなるのは、右サイドのマフレズにボールが渡り、両チーム全体がボールサイドにスライドするなかで、フォーデンとジェズスがエバートンのセンターバックを釣り出していることだ。
デ・ブライネは相手MFとDFの間のスペースへ移動。マフレズからのパスを受けシュートを決めた その一方で、逆サイドでは数的優位が生まれていた。左サイドにはラヒーム・スターリングとデ・ブライネが残り、対応するメイソン・ホルゲイトが1人動けずいた。エバートンの中盤の2人は中に絞りながらボールを見ていて、デ・ブライネの姿を視界に捉えられていなかった。つまり2対1の状況となっている。
そしてマフレズが中へ進入した時、ホルゲイトは釘付けにされたままで、エバートンのMFとDFの間に大きくスペースが空いた。そこへデ・ブライネが入るタイミングで、マフレズはパス。
ホルゲイトが判断に迷い、球際に寄せられない隙に、デ・ブライネはワンタッチで中へコントロールし、次の瞬間には右足を振り抜いていた。シティらしい見事なポジショナルプレーで、エバートンから早々に先制点を奪うことに成功した。
5月29日にチャンピオンズリーグ(CL)決勝を控えているシティ。相手は今季リーグで1勝1敗、FAカップ準決勝で敗戦と負け越しているチェルシーだ。強固な守備でここまで勝ち上がってきた相手の牙城を崩し、悲願のCL初制覇なるか注目だ。
◆【動画】プレミアリーグ マンチェスター・シティvsエバートン ハイライト
(デ・ブライネのゴールシーンは0分57秒〜1分47秒)
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