マンチェスター・シティの戦術がよくわかる。デ・ブライネの見事なゴール

  • 篠 幸彦●文 text by Shino Yukihiko
  • 西村知己●イラスト illustration by Nishimura Tomoki

サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~

Question
このあとデ・ブライネは、どこへ動いたか?

 マンチェスター・シティが、7度目のプレミアリーグ優勝を果たした。

 今シーズン序盤は、3勝3分2敗と調子が上がらず、ボトムハーフに沈んでいた。しかし、第10節から堅い守備をベースに19試合無敗を記録。第20節に首位に立ってからは一度もその座を譲ることなく、優勝まで突き進んだ。

 そして、王者として迎えた最終節のエバートン戦。前半11分にケビン・デ・ブライネが先制すると、直後にガブリエル・ジェズスが追加点。後半8分にはフィル・フォーデンが3点目を決めた。

 後半20分には、今季で退団が決まっているセルヒオ・アグエロが登場した。するとアグエロは26分に右アウトサイドの技ありゴールを決めると、31分にはヘディングで2点目を沈め、自ら華を添えた。

 取り上げるのは、この試合の先制点のシーンである。

マフレズはワンツーから中へ進入。逆サイドのデ・ブライネはどこへ動いたかマフレズはワンツーから中へ進入。逆サイドのデ・ブライネはどこへ動いたか 右サイドで幅を取ったリヤド・マフレズにボールが渡ると、ジェズス、フォーデンがマークを引き連れながら右に流れてきて、マフレズとワンツー。マフレズは中へ進入した。

 これを見て、逆サイドのデ・ブライネはどこへ動いただろうか。

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