名伯楽が整えた伝統のイタリア式戦術。勝ちまくった要因を探る (5ページ目)

  • 西部謙司●文 text by Nishibe Kenji
  • photo by AFLO

 トラパットーニはコテコテのイタリアンだ。喋り方もイタリア語のせいか巻き舌の江戸っ子みたいで、感情表現も豊か。ユーモアに溢れ、とてもチャーミングである。

 戦術は保守的であまりにもイタリアンなのに、外国でも成功しているのはパーソナリティも含めた総合的な監督力なのだろう。

ジョバンニ・トラパットーニ
Giovanni Trapattoni/1939年3月17日生まれ。イタリア・ミラノ出身。現役時代はミランのDFとして活躍。イタリア代表で62年チリW杯に出場。監督としてはユベントスで数多くのタイトルを獲得したのち、インテル、バイエルン、ベンフィカ、ザルツブルクを国内リーグ優勝に導いた。イタリア代表(00-04年)やアイルランド代表(08年-13年)監督も務めた

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