リオは異常事態で本田圭佑もポツリ。
「言論の自由がないのか」

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 ボタフォゴの選手やコーチはこのプロトコルを守っていたが、多くのチームはこれを遵守していない。たとえばボタフォゴの対戦相手、ボカフリエンセの控えの選手たちはマスクをしていなかったし、ゴール後には普通にハグもしていた。

 ボタフォゴは数日前に5人の選手の陽性が判明した。フルミネンセの対戦相手、ヴォルタ・レドンダは、試合前の検査で3人の選手が陽性だったことを報告している。ピッチに立つのはまさに命懸けだ。それなのに、7月半ばには、すでに観客を入れて試合をすることが予定されている。

 考えても見てほしい。ブラジルでは毎日平均1000人くらいが亡くなっている。日本のこれまでの死者数の合計よりも、ブラジルの1日の死者数のほうが多いのだ。

 ボタフォゴで一番力を持つカルロス・アウグスト・モンテネグロ相談役は、今後も反対の態度をとり続けるという。

「ボタフォゴは今後も抗議を続けていく。飛行機が一機落ちただけでも大惨事なのに、今ブラジルでは毎日5、6機の飛行機が落ちているようなものだ。そんな時にどうしてサッカーを続けられるのか」

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