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リオは異常事態で本田圭佑もポツリ。
「言論の自由がないのか」 (2ページ目)

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon
  • 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 その後、他の試合はいったん中止となった。その後、リオデジャネイロ州の各チームとサッカー協会は、6月19日から23日まで、4日間かけてリモート会議を行ない、27日に全チーム参加で本格的にリーグを再開することを決定した。

 これに対して、以前から再開は早すぎるという態度を示していたボタフォゴとフルミネンセはもちろん反対、不参加を表明した。その段階では不参加が認められていたからだ。

 ところが6月25日の夜、リオ州のスポーツ最高裁判所からボタフォゴとフルミネンセに通達が届く。その内容は「もしリーグ戦に参加しない場合は、多大な罰金を課し、リーグから追放の可能性もある」というものだった。ここにいたってボタフォゴとフルミネンセも折れるしかなかった。

 ボタフォゴやフルミネンセの選手たちは、個々での練習はしていたものの、集団トレーニングはまだ開始していなかった。つまり、彼らは本格的な練習を始めて3日後に公式戦をさせられることになったのである。

 ボタフォゴのパオロ・アウトゥオリ監督はこのリーグ再開の決定に激怒していた。メディアのインタビューでは「あまりにも馬鹿げている。これは世界的スキャンダルだ。恥ずべきことだ。こんな愚かなリーグに参加したくはない」発言し、15日間の出場停止を食らった。

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