2020.06.30

堂安律の本拠地で驚愕のおもてなし体験。
名勝負が生んだ美しい光景

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • 赤木真二●写真 photo by Akagi Shinji

追憶の欧州スタジアム紀行(13)
フィリップス・スタディオン(アイントホーフェン)

 スキポール空港、アムステルダム中央駅のそれぞれから電車で1時間半弱。アイントホーフェンはオランダの中心地からベルギー、ドイツ両国境方面に向かっていくその途中にある。南下すればベルギー。東に進めばドイツというロケーションだ。

 駅を出て、堂安律が所属するPSVアイントホーフェンの親会社であるフィリップスの本社を左に眺めながら歩くと、数分でスタジアムが見えてくる。駅に近いスタジアムである。

 そのデザイン性の高さに、まず目を奪われる。チームカラーである赤が、全面的に施されているわけではない。控え目にアクセントとなる程度に抑えられているため、外観はポップなデザインに仕上がっている。鉄筋コンクリートの塊という重たいイメージを抑えた、ライトなプラモデルのようなスタジアムだ。

堂安律がプレーするPSVの本拠地、フィリップス・スタディオン スタジアム内には、サッカーと直接関係ない会社の事務所がいくつか入っている。現在はクラブのファンショップになっている一角も、かつては子供用品の店として知られる「トイザらス」の店舗だった。

 サッカー+アルファ。スタジアムにサッカーとは異なる要素を埋め込んだ複合型スタジアムは、今日の主流になっているが、フィリップス・スタディオンはその先駆け的なスタジアムとして話題を呼んでいた。