名勝負と名物料理がある幸せ。ユーロで目撃した「どんちゃん騒ぎ」 (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • 赤木真二●写真 photo by Akagi Shinji

 とはいえ、スタジアムを目の前にしても、地下鉄駅からいきなりスタジアムへ向かう人は少ない。その前に寄る場所がある。大通りの手前にある巨大モール=コロンボ・ショッピングセンターだ。ここで買い物や食事を楽しむ。待ち合わせの場に使う人もいる。試合前、1度に多くの客が来場しても耐えられる規模の大きさが魅力だ。

 大通りに面した地下鉄駅の真上という立地に恵まれたショッピングモールには、試合がない日も当然、お客は訪れる。全員がベンフィカのファンである保証はないが、彼らはその都度、赤くペイントされたダ・ルスを目にすることになる。

 試合がない日でも孤立していない。周辺に人が絶えない――とは、いいスタジアムの条件のひとつとされる。ポルトガルが10のスタジアムを建設する時に強く意識したという。ショッピングモールとスタジアムを組み合わせることで、それぞれの可能性は広がっていく。お互いに相乗効果を得られる関係にある。

 ユーロ2004でダ・ルスを最も使用したのはイングランドだった。グループリーグのフランス戦とクロアチア戦。そして地元ポルトガルと戦った準々決勝の計3試合だ。

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