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規格外の10代トリオ。2022年W杯で
イングランドが頂点に立つ可能性も (5ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • photo by AFLO


 同じく若手の台頭が急増中のアーセナルで存在感を見せているのが、現在18歳のサカだ。

 ナイジェリア人の両親を持つロンドン生まれのサカは、アーセナルのアカデミーで育ち、2018年9月にプロ契約。するとその年の11月、ヨーロッパリーグでトップデビューを飾り、今シーズンはここまでリーグ戦18試合に出場するなど、今シーズンの開幕前には想像もしなかったレベルの実績を残している。

 もともと、サカは左ウイングを主戦場としていた。だが、負傷者続出で手薄となった左サイドバックにコンバートされたことが、結果的にブレイクのきっかけとなった。

 スピードとテクニックを生かしたドリブル突破と、左足から放たれる精密なクロスが最大の武器。ナイジェリア人のフィジカルと、最近の若手イングランド人選手の特徴でもある高い技術力をミックスしたハイブリット感が魅力のひとつと言える。

 慣れないポジションでプレーしているので守備面に改善の余地は残されているが、将来的に本職のウイングに戻る可能性もあるだけに、現時点で問題点をクローズアップする必要はないだろう。むしろ、その市場価格を約24億円にまで跳ね上げたのは攻撃力であることを考えると、ミケル・アルテタ監督の今後の起用法が気になるところだ。

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