塩谷司を変えた母親と恩師の言葉
「あの日から、あきらめなくなった」 (8ページ目)
「プロになってから試合中に人のせいにしてしまったこともありますし、練習も100%だったかと言われたら、まだまだ甘かったなと思うところもあります。だけど、そこからいろいろなことを経験して、素晴らしいチームメイトと、素晴らしい指導者と、いろいろな人に出会うことができた。
それもこれも、父親が亡くなった時にあきらめてしまっていたら、今の自分はないんですよね。水戸でスタートしたプロのキャリアもそうですし、広島でのJ1優勝もそうですし、この年齢までサッカーができているのは、あきらめなかったから。だから、あきらめないことって大事なんだなって思います」
自分自身があきらめなかったからこそ、今の自分がある。一方で、あきらめることを選択させないようにしてくれた人たちがいることも知っている。だからこそ、塩谷はどんなに逆境に立たされようとも、出会った人たちに感謝しながらプレーしている。
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