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メッシも始動。ラ・リーガ再開へ
感染者を出さないための対策の中身 (2ページ目)

  • 高橋智行●文 text by Takahashi Tomoyuki
  • photo by Getty Images

 非常事態宣言から2カ月以上が経過した今、スペインでの新型コロナウイルスの感染拡大はやっと収まりを見せ始めている。5月19日の感染者は295人、死者83人。感染者がピークだった3月26日の9,189人、死者数がピークとなった3月31日の929人と比べ、大幅に減少してきているのがわかる。

 これを受け、スペインサッカー界も動き出した。各クラブはラ・リーガの定めるプロトコルを遵守し、今月上旬に新型コロナウイルスのPCR検査を受け、練習場で個人トレーニングを開始した。5月18日からは10人までのグループ練習が可能となり、ようやく実際にボールが転がる映像が見られ始めている。

 そして、ラ・リーガのハビエル・テバス会長は、新型コロナウイルスの状況次第としつつも、「6月12日に再開したい」と発言した。これは欧州選手権(ユーロ)が来年に延期された期間を利用し、6月〜7月にかけて残り11節を消化するプランである。

 レアル・マドリードのDFセルヒオ・ラモスは、「サッカーは二の次で健康が第一だが、再びプレーできることを願っている。国は経済的な原動力、そして娯楽としてサッカーを必要としている」と再開に向けての意見を述べた。

 また、レアル・マドリードのジネディーヌ・ジダン監督は「私は練習より試合のほうがもっと好きだ。選手たちは再び戦うことを楽しみにしている」と語ると、ビジャレアルのハビエル・カジェハ監督は「6月12日再開は妥当だと思う。チーム全体で2〜3週間トレーニングできるからね。そんなにタイトな日程ではない」と、テバス会長のプランを肯定した。

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