得点量産型のモンスター。ハーランドが持つストライカーとしての資質 (2ページ目)

  • 西部謙司●文 text by Nishibe Kenji
  • photo by Getty Images

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 10代で一気にスターにのし上がる選手は何人かいる。その中には数年後に世界的なスーパースターに飛躍する人もいるし、いつのまにか忘れられてしまう選手もいる。ただ、19歳のハーランドが怪物的なのは確かだ。

 2m近い巨体にもかかわらずスプリントが速い。ステップワークもよく、足下もかなり器用だ。左足の一撃は速く重く、GKとの1対1から冷静に決めることができる。

 2019年のU-20ワールドカップのホンジュラス戦では、9ゴールを挙げた。

 ノルウェー史上最多の12-0というスコアもすごいが、ハーランドのひとりで1試合9得点は異常といっていい。ドルトムントでのデビュー戦でもハットトリックを記録していて、チャンスがあればいくらでも点をとりそうな凄みがある。ただ、なぜそんなにとれるのかは、正直まだよくわからない。

<ゴールを量産できる体格>

 得点能力にはもともと確たる理由がわからないことが多い。スピードがある、キックが正確など、特徴はそれぞれある。しかし、速いからといって点がとれるとは限らず、うまくてもそんなにとれないタイプもいる。FWに得点能力が必要なのは明白だが、プロのスカウトに聞いても、得点能力については「点をとれている」という結果から判断しているとの話だった。

 なんだかわからないが点がとれる。そういう選手は確かにいるが、ハーランドがゴールを固めどりできるのは、おそらくプレースタイルに関係がある。

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