2020.04.17

「勝てないスペイン」初戴冠の舞台に
元オランダ代表監督の名がつく因縁

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

追憶の欧州スタジアム紀行(2)
エルンスト・ハッペル・シュターディオン(ウィーン)

 約5万人を収容するオーストリアの首都ウィーンにあるナショナルスタジアム。陸上トラック付き総合競技場だ。

 オーストリアはユーロ2008をスイスと共催しているが、その時はメイン会場として稼働。決勝戦を含む計7試合を行なっている。

 ウィーンと言われてイメージするのは音楽の都。森の都としても知られるが、映画好きは『第三の男』をイメージするのではないだろうか。ウィーンの北駅に降り立つと、その映画の中で重要な舞台となった「プラーター大観覧車」を、視界に捉えることができる。

 ユーロ2008の期間中は、その大きな観覧車にチェコの名GKペトル・チェフが両手を伸ばした状態で構える広告写真が掲載されていて、観衆は観覧車とともにくるくる回るツェフを仰ぎながらスタジアムに向かったものだ。

ユーロ2008決勝スペイン対ドイツの一戦が行なわれたエルンスト・ハッペル エルンスト・ハッペルがあるのは北駅から見て観覧車の先。公園を抜けたドナウ川のほとりにある。