バルサの黄金時代を築いた男。グアルディオラは何をもたらしたのか (2ページ目)
「バルサの土台はラ・マシアにある」
グアルディオラはそう言って、2007-08シーズン、バルサの監督オファーを断って、バルサBの監督を務めた。そこで1シーズン、若い選手をみっちりと鍛え、バルサBは4部から3部へ昇格。これでラ・マシア自体の活気を取り戻し、ペドロ(チェルシー)、クリスティアン・テージョ(ベティス)、チアゴ・アルカンタラ(バイエルン)、そしてセルヒオ・ブスケッツなどラ・マシア組をトップに引き上げていった。
「ペップ(グアルディオラ)ははっきりしたアイデアを持った人で、メッセージも伝わりやすい。彼自身、ラ・マシアで育ち、トップでも数多く試合に出場しているから、選手の気持ちもわかる。おかげで、僕はゴールに向かってのプレーに専念できた」
ラ・マシアで育ったリオネル・メッシは、そう変化を説明していた。
グアルディオラは、前任のフランク・ライカールトと比べると峻厳だった。選手の怠けは許容しない。ただ、選手の可能性を信じ、広げる、という点では共通していた。
「ピッチでは勇敢に、とにかく勇敢に戦え」
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