南野拓実はミスを犯したGKのもとへ。
仲間への気遣いに心が洗われた (4ページ目)
CLの決勝トーナメントに残るチームは、やっぱりグループリーグとは強度や戦術などそういう部分がやっぱり違うなと思いました。相手も戦い慣れていた。俺らが逆転しても、ワンチャンスでこうやってひっくり返してくるようなメンタリティを持っていたし、そういう戦い方を知っていた」
「CLの舞台で、何か手応えを掴んだか」。そんな質問が飛ぶと、日本代表MFは次のように言葉を返す。
「いや、何もないですね。別に『これをいい経験』と言っているほど若くないし。このなかで何かを残したかったという気持ちです。
チャンピオンズリーグで負けて、どうなるかわからないですけど、またそういう意味ではフレッシュな選手たちにも(プレミアリーグで)チャンスが来る場面もあると思う。そこでしっかりいい準備をしていければいいかなと。プレミアの優勝に貢献できるよう、試合に出たらがんばりたいと思います」
最後まで緊張感あふれる好ゲームになったが、ひとつ残念なことは、勝負を決める大きなミスを犯したGKアドリアンに、SNSを通して「死の脅迫」や「2度とプレーするな」といった心ない言葉が寄せられたこと。こんな輩(やから)はファンではないと断言できるが、試合中と試合後で印象に残るシーンがあった。
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