プジョルも久保建英に熱視線。「タケはスペインでも注目の選手だ」 (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Minegishi Shinji

久保の成長に期待を寄せるプジョル久保の成長に期待を寄せるプジョル
「もちろんよく知っている。バルセロナのカンテラで育った選手なんだから。バルサがFIFAの処分を受けて日本に帰国せざるをえなくなったんだよね」

 原則禁止されている18歳未満の外国籍選手獲得。久保の契約が登録違反であるとバルセロナがFIFAから処分を下され、15年3月に久保は日本に帰国しFC東京U-15に所属した。その後、横浜F・マリノス、FC東京のトップチームで活躍。本人が海外でプレーすることを熱望していたため、18歳となった2019年6月、バルセロナではなく、最大のライバルチームであるレアル・マドリードと契約した。

「日本から戻ってきて、まずはレアル・マドリードに行き、今はマジョルカで活躍しているのは知っている。スペインでも注目選手の1人だ。このまま成長を続ければ、重要な選手となるだろう」

 あくまでバルセロナの後輩の1人、仲間としてタケに期待している様子だった。

 プジョルは、クラブだけでなく代表でも一時代を築いた選手だ。2000年シドニー五輪で準優勝を果たし、08年は欧州選手権(ユーロ)優勝、10年南アフリカW杯優勝の中心選手として活躍している。なかでもW杯優勝は強く印象に残っているようだ。

「初戦で負けてしまってたくさん批判も浴びたし、チームのあり方に疑問もあったんだ。でも大会中に進むべき道を見い出して、それをみんなで信じて、最後はそれが実った」

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