柴崎岳への指揮官の信頼は絶大。「めちゃくちゃ『おいしい』選手だ」 (3ページ目)
一方、岡崎慎司が所属するウエスカは現在4位で、自動昇格を虎視眈々と狙っている。昨シーズンまで1部で戦っていただけに、クラブ規模は小さいが、強者の名残がある。負けは多いが、勝ちも多く、ポイントを稼げている。
岡崎自身はここまで24試合出場5得点。開幕前にマラガでトラブルに巻き込まれ、途中入団したことを考えれば、及第点の出来だろう。ただ、スペインメディアの要求は高い。
「年明け、ビザの関係で岡崎は1週間合流が遅れた。(1月5日のエルチェ戦には間に合わず)オフが長くなって、フィットするのに時間がかかった。結果的にラファ・ミルにポジションを奪われることになった」
スペイン大手スポーツ紙『アス』は、岡崎が2020年に入ってから無得点だったことを指摘している。
しかし、岡崎はすさまじい重圧を受けながら、プレミアリーグ優勝のFWを務めた選手である。ミルが累積警告で出場停止になった第28節、上位争いのアルメリア戦ではニアにクロスを呼び込み、ヘディングで見事にゴールを決めた。マークの外し方、スペースの作り方、ヘディングの当て方など、どれも一級品だった。直近の第29節ラージョ・バジェカーノ戦でも、VARでゴールこそ取り消されたが、点取り屋の才気を見せつけている。
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