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久保建英だけじゃない。欧州を席巻する
フィーゴ級、イブラ級「金の卵」 (5ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by Getty Images

 クルゼフスキーも両親は移民だ。こちらの出身はマケドニア。ボスニア・ヘルツェゴビナの血を引くイブラヒモビッチとは、旧ユーゴスラビア諸国出身という点で一致する。似ている点はまだある。クルゼフスキーがすでにユベントスと契約を交わしていることだ。今季は、現所属のパルマにレンタル選手として残るが、来季からはユベントスの一員としてプレーする。

 こちらは左利きだ。旧ユーゴ(モンテネグロ)出身のデヤン・サビチェビッチを彷彿とさせる繊細な技巧に、相手をなぎ倒すように前進する直進性、豪快さを加えた、まさに柔と剛が高次元でバランスよくミックスされたアタッカーなのだ。シュート力、パンチ力もある。サンチョを右利きにし、ひと回り大型化(身長186cm)させたような選手。久保に不足している要素を満載した選手と言ってもいい。

 ポジションは主に4-3-3の右ウイングだが、視野が広くパスも出せるので、プレーの影響力は広範囲に及ぶ。サイドに位置していながらチームの中心的な役割を担っている。

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