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久保建英が4戦連続で先発を
外れた理由。不振でも限界でもない (4ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 中島大介●写真 photo by Nakashima Daisuke

 マジョルカは、2部Bから這い上がってきたチームである。それだけに、当時から残った主力が、久保のような選手と折り合いをつけるのは難しい面もあるだろう。MFサルバ・セビージャなどは、意識的に見えるほど、久保へのパスが少ない。

 久保はそんな状況でもメンバーに入り、出場した試合では短い時間で爪痕を残している。18歳のルーキーとしては十分、及第点がつけられる出来だろう。経験を重ねるなかで成長も見られる。右サイドで中に切り込むプレーだけでなく、左サイドでウィングプレーを使って縦を突破し、崩し切るようなプレーを見せ、攻撃の幅を広げている。

 もっとも、久保本人が現状に甘んじることはないだろう。なぜなら、彼が目指す頂は高いからだ。王者レアル・マドリードでスタメンの座をつかみ取るには、マジョルカのようなチームを救う逞しさも求められる。残り15試合、ひとつひとつのプレーが試金石となるはずだ。

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