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香川真司は「パスコースが見えている」。
レアルに大敗も指揮官は高評価 (4ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 フェルナンデス監督は香川の能力を高く評価した。

「彼はとてもよくサッカーを知っており、しかもそれは身についたものだ」

 そして、課題と期待をおり交ぜながら次のように話した。

「彼は、特にホームでは重要な選手でなくてはならない。相手がゴール前を固めてくるなかで、彼にはパスコースが見えている。彼は違いを作ることで、我々の力になってくれないといけない」

 香川のポテンシャルは認めているし、期待値も高い。だがそれを最大限発揮できているかといえば、現状はそうではないということだろう。

 スペイン2部は1、2位が1部に自動昇格、3~6位がプレーオフに回る。サラゴサは週末のリーグ戦で現在首位のカディスとアウェーで対戦する。目下のところ勝ち点差は6あるが、1試合未消化のサラゴサにとって、勝ち点3を得れば一気に首位に近づくことを意味する。1部昇格を目標とするチームには、きわめて重要な試合だ。

 この一戦で、香川はどのような立ち位置を与えられるだろうか。先発であれ、ベンチスタートであれ、継続して「チームの力になる」ことを見せる必要がある。


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