「南野拓実が活躍できる下地はある」英国記者がリバプール移籍に太鼓判
日本代表MF南野拓実のリバプール移籍が決まった。英メディアによると契約期間は4年半。これからキャリアの全盛期を迎える24歳MFは、欧州最高峰のクラブで研鑽を積むことになった。
英紙『タイムズ』によると、南野の補強はユルゲン・クロップ監督の強い希望で実現したという。一方、クラブ側もセレッソ大阪在籍時から南野の動向を追っていたようだ。両者の考えが一致したうえに、南野が今季チャンピオンズリーグのリバプール戦で活躍したことで、獲得の決断にいたった。
ザルツブルクで結果を残した南野拓実がプレミアに上陸する では、なぜクロップ監督は、それほどまで南野の補強を望んだのか----。まずは、リバプールのサッカースタイルをまとめてみたい。
彼らのスタイルを端的に言えば、「インテンシティを高く保ちながら縦に速く攻める」サッカー。パスをしっかりつなぐ意識は高いものの、縦に速く攻め、力強く圧力をかけていくのが戦術のベースにある。
ピッチでは前線からプレスをかけ、高い位置でボール奪取を試みる。ボールを奪われたら素早く回収するゲーゲンプレスの意識も高い。プレー強度はプレミア随一を誇るだろう。それゆえ、選手には「球際の強さ」や「走り負けない脚力」が求められる。
英紙『サンデー・タイムズ』で健筆を振るうジョナサン・ノースクロフト記者に話を聞いたところ、「レッドブル・ザルツブルクが似たようなサッカーを志向しているのは南野にとって大きい」とし、次のように説明を続けた。
「レッドブル・グループのサッカー開発部門の責任者を務めるラルフ・ラングニック氏は、クロップ監督とほぼ同じ哲学を共有している。南野がザルツブルクでトレーニングを積んできたのは、今後リバプールで大きく役に立つはず。
ザルツブルク経由でリバプールに移籍して現在活躍中のサディオ・マネやナビ・ケイタが、それを証明している。細かい戦術を習得するのに時間はかかるだろうが、南野がリバプールで活躍するベースはできている」
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