久保建英は新世界を切り拓く。
「レアル移籍内定」の裏側を読み解く (3ページ目)
もっとも、久保は劇的な進化を示している。スペインに渡っても、決して怯むことはないだろう。リオネル・メッシがそうだが、久保もピッチ上で呼吸が荒くなることがない。出し手、受け手との距離や角度が最適かつ自然で、動きに無駄がないのだろう。だからこそ、初めてプレーする日本代表でも、水が流れるようにパスが入ってきた。環境に適応しながら、成長できる選手だ。
「クレ」と言われるバルサファンから、すべての憎しみをぶつけられるようになった時――。久保は、世界サッカーの英雄になっているだろう。憎しまれる分だけ、深く愛されるはずだ。
「FC東京は久保のレアル・マドリード移籍についてのコメントを避けた」
一方でバルセロナ系のスポーツ紙、『EL MUNDO DEPORTIVO』(エル・ムンド・デポルティーボ)はそう報じ、まだサインがされていない点を強調している。
クラブとして公式に契約を発表した瞬間、「レアル・マドリード久保」が誕生する。
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