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1年前と違うオーラ。オランダ代表が
サッカー大国復活へイケイケだ (3ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 オランダはイングランド戦にベストメンバーで臨んだが、途中出場した選手たちのパフォーマンスもすばらしかった。97分、FWクインシー・プロメスはデパイのシュートのこぼれ球に対してダッシュで詰めて、決勝点となるゴールに貢献(記録はカイル・ウォーカーのオウンゴール)。さらに114分にも、ダメ押しとなる3点目を決めた。

 68分からピッチに立ったファン・デ・ベークも、技術の高さ、ラインの間に入るポジショニングのよさを見せ、今後のレギュラー争いに割って入りそうな出来だった。今季の開幕時はアヤックスでレギュラーから外れてしまい、移籍を志願するコメントを残していたが、やがてトップ下としてブレイク。CLベスト4に加え、オランダリーグとオランダカップの国内二冠に大きく貢献した。今のオランダサッカー界の勢いを象徴するMFと言えるだろう。

 6月9日の決勝戦は、休養日の少ないオランダにとって不利になるかもしれない。しかも、相手のポルトガルは地元開催というメリットがあり、エースのクリスティアーノ・ロナウドは準決勝のスイス戦でハットトリックを記録している。

 だが、どうしてもオランダは優勝したい。ネーションズリーグは「ミニ・ユーロ」という位置づけではあるものの、オランダはサッカー大国復活の証(あかし)がほしいのだ。

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