またもネイマール頼み? コパ・アメリカ開催国ブラジルに広がる不安 (5ページ目)

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon 利根川晶子●翻訳
  • translation by Tonegawa Akiko

 2002年の日韓W杯で、横浜の空にワールドカップを掲げて以来、すでに17年が経とうとしている。その後は、監督も選手も、ブラジルの人々を満足させることができていない。

 チッチは、もし今回のコパ・アメリカで優勝できなければ代表監督の座を降りようと考えている。また、現在セレソンのコーチ・コーディネーターを務めるエドゥも代表を去ることを考えている。ちょうど彼の古巣アーセナルが、幹部を務めてほしいと正式にオファーしてきたところだ。
 
 チッチにしろ、エドゥにしろ、ネイマールにしろ、自国開催のコパ・アメリカで絶対に失敗をしてはいけないという重圧が、足かせとなっているのは確かだ。グループリーグ3試合のチケットはとっくの昔に完売している。つまり、人々はそれでも期待しているのだ。

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