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「七転び八起き」精神の岡崎慎司。
現状打破へシュート練習に明け暮れる (2ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images

 それでも、岡崎はけっしてクサろうとしない。「試合に出たい」とモチベーションを高く保ちながら、試合に出られない状況のなかで自分に何ができるのかと、自問を繰り返す。

 そんな岡崎が、課題として取り組んでいるのが「シュート」。無難なプレーを見せていては現状を打破できないと、シュート練習に明け暮れる日々を過ごしているという。岡崎は語る。

「自分のなかで悔しかったのが、カップ戦(9月25日・リーグ杯3回戦)のウルヴァーハンプトン戦でした。(先発するも)60分で交代したんですけど、無難にこなしていても点が獲れないと、交代させられてしまう。そこから、シュート練習に没頭する日々になった。

 これまでを振り返ると、(ターンなどをして)前を向くことができなくなっていた。試合に出ないというのは、自分を変えるチャンスでもあるじゃないですか? だから、シュートを繰り返し練習した」

 それまでの岡崎は、空いたスペースで無難にパスを受けることが多かったという。そうではなく、仕掛ける気持ちを強く持ちながら、DFラインの背後に抜ける。そして、シュートの意識を高めて危険なプレーを増やす──。こうした練習を繰り返し行なっていたという。

 その結果、11月24日に行われた第13節・ブライトン戦で、リーグ戦で今シーズン初先発を言い渡された。「ピュエル監督は練習をよく見てくれている人。それでチャンスをもらえたのかな」と、岡崎はこの試合を振り返る。

 岡崎はブライトン戦でCFとして先発したが、トップ下のマディソンが前半28分という早い時間帯に退場処分を受けた。チームはプラン変更を余儀なくされ、岡崎も守備に走らざるをえなくなった。結局、岡崎は無得点で70分に交代。先発のチャンスを生かせず、序列を変えることもできなかった。

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