2018.07.06

ジーコらブラジルのレジェンドが日本を
高評価。「西野は現代的な指揮官」

  • リカルド・セティオン●文 text by Ricardo Setyon 利根川晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 かつてのブラジル代表の守護神で、現在セレソンのGKコーチ(同時に長友佑都が所属するガラタサライのコーチも務める)であるクラウディオ・タファレルは、「日本の試合をもっと見てみたい、このチームが勝つところを見たい」と、試合中ずっと思っていたという。

 日本が見せるサッカーは、危険で面白く、親しみを覚えずにはいられない。2-0とリードしたときは、誰もがもう、日本を与しやすいチームなどとは思っていなかった。日本が同点にされると、ベルギーがこれ以上追加点を挙げないようにと、ブラジル人は大きな声援を送った。だが、日本はベルギーの激しい攻撃に対抗できなくなった。そしてベルギーの逆転ゴール。奇跡を起こすまであと1分だった。

 かつて鹿島アントラーズを率いて多くの勝利を挙げたトニーニョ・セレーゾは、こう漏らした。

「誰もが強い、危険だと言っていたベルギーをあそこまで追い詰めた日本はすばらしい。前半20分間の日本は、驚くほど危険なチームだった。しかし、後半になるとそれが感じられなくなった。日本はベルギーに負けたのではなく、自分たち自身に負けたのだ」

 一方、アントラーズで選手として活躍し、日本代表監督も務めたジーコは、西野監督の采配を称賛している。

「今回のW杯でうれしかったことのひとつが、日本の活躍だ。今大会、直前に監督をすげ替えたチームが2チームあった。スペインは結局いいプレーを見せることはできなかったが、日本は成功したといっていい。西野監督は優秀で頭がよく、非常に現代的な指揮官だった」