岡崎慎司、監督交代の日本代表を語る。「勝つために何をすべきか」 (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 あとは、結果が出るかどうかは、もう自信の部分だと思う。代表に選ばれた選手は、チームとして『結果を出しにいく』と信じて戦うべき。誰が選ばれるかわからないし、選ぶ側も難しいと思うんですけど。でも、むしろ今は全員にチャンスがあると思う。

 そして、選ばれた人間は、同じ方向を向いてサッカーをするしかない。日本もブラジルW杯で反省した部分がある。つなぎたいというより、みんな勝ちたいと思うので。だから、『勝つために何をしていくのか』になると思います。どんな状況にしろ、勝つことに全力を尽くす」

 W杯開幕まであと2ヵ月──。レスターでの岡崎の今シーズンも残り5試合となった。

 14日のバーンリー戦では先発出場を果たしながらも、レスターは前半だけで2ゴールを献上。チームの低調に引きずられるように、岡崎も見せ場を作れず、前半だけで交代を命じられた。「残り5試合で自分がもっと、このチームを助けられる存在であることを証明しないと。今日みたいなプレーをやっていたら、やっぱりいつまでたっても、この状況を抜け出すことはできない」と本人も危機感を強める。

「今、試合に出られるか、出られないか、微妙な立場になりかけている。結局、チームが今うまくいっていないから、自分も交代させられるというリスクがあるなかでやっている。だから、いまいち思い切れていない部分がある。それを取っ払えれば、まだまだ自分にもチャンスはある。前を向いて勝負を仕掛けたり、思い切ってやる。そして、自分のプレーに集中することが大事になる」

 はたして、ここから岡崎はレスターでさらに活躍し、代表に復帰できるか――。岡崎も日本代表も、まさに正念場である。

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