フィーゴ、ペップ、メッシ...。
本物ユニフォームでたどるバルサ近代史 (2ページ目)
そのうちのひとつ、1992-93シーズンの3番(サプライヤーはカッパ)は現在マンチェスター・シティを率いるジョゼップ・グアルディオラが現役時代にまとっていたものだ。
1992-93シーズンにジョゼップ・グアルディオラが着ていたユニフォーム 当時のバルサは、ヨハン・クライフ監督のもと前のシーズンにヨーロピアンカップ(チャンピオンズリーグの前身)を初めて制し、ドリームチームと呼ばれていた。翌シーズンは欧州でこそ早期敗退したものの、リーガでは3連覇を達成。そのチームの中盤でオーガナイザー役を担っていたのが、グアルディオラだった。
メッシの名前の下に10番ではなく、19番がプリントされているのは2007-08シーズンのホームユニフォーム(サプライヤーはナイキ)だ。デビュー当初は30番で、2005-06シーズンからこのシーズンまで19番をつけていた。
2007-08シーズンのメッシのユニフォーム フランク・ライカールト監督が統率した当時のバルサには、ロナウジーニョ、サミュエル・エトー、ティエリ・アンリなど、絢爛(けんらん)豪華なアタッカーが揃っていたが、20歳のメッシも存在感を増し、リーガの序盤戦では4試合連続ゴールを記録。ただし、たびたび負傷にも見舞われ、最終的にはリーガ28試合で10得点に終わっている。まだ体ができていなかった頃とはいえ、その後の9シーズンは平均してリーグ戦35得点以上を記録していることを考えれば、隔世の感がある。
バルセロナのユニフォームの変遷とともに、クラブの歴史を知ることができるこの展示会。古くからのファンも新しいサポーターも、バルセロナが好きな人は間違いなく楽しめるはずだ。
果たして今季のユニフォームは、どんな成功に浴すことになるのだろうか。まずはチェルシーとのラウンド16がその試金石となる。歴史はこれからも紡がれていく。
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