マドリーかパリか。CL大一番の展開を、
欧州人より詳しい3人が予測 (2ページ目)
小澤 スペイン国内の報道でも、パリが有利という声が多いですね。だから僕は、2015-2016シーズンのCL決勝のアトレティコ・マドリー戦のように、マドリーは予想に反してパリにボールを持たせて守備的に戦うのではないかと予想しています。ジダン監督としても、実質的にはもうCLしかタイトルは残っていませんし、それだけにこの試合に対してはかなり慎重に入るのではないかと思います。
パリの3トップ「MCN(キリアン・ムバッペ、エディンソン・カバーニ、ネイマール)」のカウンターの餌食にはなりたくないと考えるでしょうし、特に今季の課題である攻→守のトランジションは気をつけると思います。現状では修正を加えないと厳しいでしょう。ボールの奪われ方を意識して、ホームのサンチャゴ・ベルナベウでの1stレグであっても守備的に入った方がいいと思います。
倉敷 マドリーは国内リーグでもなかなか完封できていないのが気になりますね。インテンシティーも、アイデアもない。守備のズレも酷いと評価され、なかなか信頼を回復できずにいます。攻撃陣で七難隠したくとも、頼みのロナウドにもネガティブな報道が目立つ。もう彼の心はマドリーにないとか、多くのサポーターが彼は出て行くと感じているとか。ジダンとの関係もどうなのでしょう?
とはいえ、特別な選手です。ラ・リーガでのパフォーマンスがどうであれ、CLではしっかり結果を残している。バロンドールに繋がる道ですからモチベーションも高いはず。では、彼の相棒は誰が適任なのか? 小澤さんはどう見ていますか?
小澤 個人的にはカリム・ベンゼマを外すしかないと思っています。ロナウドとベンゼマのパフォーマンス、得点力が今季は極端に低下しているうえ、守備のタスクからも除外されていることを考えると、やはり前線に守備をしない2人を同時起用してパリと戦うのは厳しい。そうなると、ロナウドをセンターに置いて、右にガレス・ベイル、左にイスコかマルコ・アセンシオを使うのが得策でしょうね。
倉敷 ウナイ・エメリ監督が就任して2シーズン目を迎えたパリの状況を、中山さんはどう見ていますか?
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