9試合連続ゴールなし。岡崎慎司にも影響するマフレズ「行方不明」問題 (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images

 ただ気になるのは、スウォンジー戦まで4日連続で練習を無断欠席し、クラブ関係者が居場所さえ掴めていないMFリヤド・マフレズの動向である。

 移籍市場の終了間際にマンチェスター・シティからオファーが届いたのは、各メディアが伝えている通り。「6500万ポンド(約101億円)+シティ所属選手ひとり」をオファーしたマンチェスター・Cに対し、レスター陣営は「9500万ポンド(約148億円)+シティ所属選手ひとり」を要求したが、金額に開きがあるためマンチェスター・Cが獲得交渉から撤退した。

 マンチェスター・Cへの移籍を認められなかったマフレズはレスター首脳陣に失望しているとされ、前節エバートン戦に続いて2試合連続でメンバー外となった。

「ボールを受けて、ひとり、ふたりとかわしてくれる。縦への突破だけではなく、中央でスラスラとドリブルで持ち上がる。そこで"違い"が生まれ、周りにいる誰かがフリーになる」と、岡崎がマフレズの存在価値を語っていたように、レスターのサッカーでアルジェリア代表MFの持つキープ力や突破力、高いパス精度は不可欠だ。

 実際、粘着度の高いドリブルでマフレズに相手のマークが集中し、ゴール前にスペースが生まれることも多く、ペナルティエリア内で勝負する岡崎としても、マフレズ欠場の影響は小さくない。

 エバートン戦に続いてスウォンジー戦も、攻撃が手詰まりになる傾向が強かった。マフレズ問題の早期解決を図らないと、レスターはしばらく苦戦するのではないだろうか。

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