大迫勇也が復帰のケルンが3連勝。
ドン底から「奇跡の残留」はあるか (2ページ目)
さらに、今年に入ってケルンにはポジティブな要素が加わった。まずはシュツットガルトからFWシモン・テロッデが加入したことだ。
FWは前半戦のケルンが苦しんできたポジションのひとつだった。中国に移籍した昨季までのエース、アントニー・モデストとどうしても比較されてしまう新加入のジョン・コルドバにはそこまでの決定力はなく、焦りから独善的なプレーに走って大迫を悩ませた。21歳のセール・ギラシーはそのコルドバよりさらに力が劣り、物足りない。シモン・ツォラーは負傷。急きょ獲得した大ベテランのクラウディア・ピサーロも長時間の起用には耐えられない。
そんな中、大迫は相変わらず器用さを買われて中盤での起用が続く。前で使われた場合でも、これまではゴール前で勝負できる状況に持ち込めなかった。そこへやっと戦力になるFWが加入した。テロッデは前節ボルシアMG戦で初ゴールを決めると、この日のハンブルガー戦も2得点を挙げた。
「意外と彼はボールも収まるし、シュートもうまいんで、楽しみです。しっかり走る選手だし、(コンビネーションを作るのは)これからですね。僕ももっとゴールを脅(おびや)かしていきたいですけどね」
2 / 4