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原口元気、屈辱の「敗戦処理」。
ヘルタでの冷遇にいつまで耐えるのか (3ページ目)

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • photo by Getty Images

 そして、原口はプライドをにじませるように、「最低限の(役割である)、しっかり守って出ていってチャンス作るっていうことは何回かできたので。その回数をもっと増やさなきゃいけないっていうのはあるけど、(試合に)出続けたらもっとできるなっていうのは、もちろんある」と話し、こう続けた。

「ちょっと悔しい、今日は」

 とりわけ原口が悔しがったのは、前半35分のシーンである。ハーフウェイライン近くでボールを持った原口は、ドリブルで約40mを独走。相手DFを完全に振り切って左足でシュートを放ったものの、惜しくもGKにセーブされた。

「あれが一番の後悔ですね。決めなきゃいけない。あれを決めていれば、週末の(リーグ戦で自分の)状況は間違いなく変わったと思うんで」

 目に見える結果を残したいという気持ちを、いつになく強く抱いて臨んだ試合だったからこそ、後悔の念も一層増した。

「使わざるを得ないような活躍をするしかないと思っていた。普段だったら、チームが勝つような働きが求められるし、今日の感じくらいやっていたら、去年は出続けられていたので。でも、それで次は出られないとしたら、今年はもっと(高いレベルのプレーを)求められているということなので......、まあ、見てみましょう、週末(のリーグ戦のメンバー)を」

 3カ月前、同じELのアスレチック・ビルバオ戦を取材したとき、原口は不遇が続く状況にも、「遅かれ早かれチャンスは来る」と言い、「普通にやれば、(それまでに失ったものを)取り返せる」と前向きに話していた。

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