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日本代表もクラブも困った...。
キャプテン長谷部誠は「連戦」が困難か (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 その長谷部はハリルホジッチについて、「監督と話をしにいくと話が長くなるからといって、話をしないのは間違っていると思う。僕は僕なりに短く切り上げる術(すべ)を身につけている」と、茶目っ気たっぷりに話して報道陣を笑わせた。相手に主導権を渡して長々と話を聞かされるのではなく、適度な距離感が必要だということだろう。若い選手たちにはないこの余裕は、たとえキャプテンマークをつけていなくても、チームの中心であることをあらためて感じさせた。

 ただ、その長谷部はブラジル戦では後半25分までの出場。ベルギー戦の出場はなかった。振り返れば10月の代表戦には選出されておらず、9月のW杯予選も、オーストラリア戦にはフル出場したものの、続くサウジアラビア戦には同行せず、フランクフルトに戻っている。ブラジル戦からベルギー戦までの間は別メニュー調整が続き、「自分としてはベルギー戦の出場は可能だが、最終的には監督が判断すること」「(コンディションについて)代表とクラブは話し合っている」と語っていた。

 つまり、18日のホッフェンハイム戦まで含めて、約1週間の間に3試合をこなすのは、現状では難しいということだ。手術した右膝の状態が万全ではないと考えるのが自然だろう。長距離移動による身体への負担もなく、時差の心配もないドイツの隣国での2試合でさえ、これほど気を使わなくてはならないというのが偽らざる現状なのだ。

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