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松原良香の南米予選ルポ。なぜ
ウルグアイがアルゼンチンを上回るのか (4ページ目)

  • text by Sportiva photo by Getty Images

 もうひとつは、アルゼンチンにはいろいろ優れた選手がいるけれど、「結局はメッシなんだ」と言うんです。だからメッシをコントロールしておけばそんなに怖くはない、と。どこにメッシがいてもケアをするし、彼が中盤から入ってきたときは自分がつかまえるのが役割だと話していました。

 試合は結局、0-0で終わりましたが、最後の20分間は、ライバルのチリがパラグアイに負けていることがわかったので、「ゲームをコントロールした」と言っていました。残り20分でアルバロ・ゴンザレスはマティアス・コルホという選手と交代したのですが、たぶんコルホは1回もボールに触らなかったと思います。引き分けでウルグアイはOK、アルゼンチンもOK。その時点でゲームは終わっていた。次の試合に勝てばいいという割り切りは、南米独特ですね。

 ところがどっこい、です。

 9月5日、ウルグアイはアウェーのパラグアイ戦に1-2で勝ちました。イエローで出場できないアルバロ・ゴンザレスに代わって、タバレス監督が抜擢したのはフェデリコ・バルベルデ。レアル・マドリードから今季はデポルティーボにレンタルされた19歳です。そのバルベルデが先制ゴールを決め、ウルグアイは2位に浮上しました。

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