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「ウッシー、腱がないじゃん」状態
からの復活。内田篤人、激動の7年 (4ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by picture alliance/AFLO

 同年3月、日本代表監督に就任したヴァイッド・ハリルホジッチはそういう状態にあった内田を代表に招集。3月27日、初陣であるキリンチャレンジ杯チュニジア戦で84分から投入すると、31 日のウズベキスタン戦では先発させ、45分間出場させた。これに対して、シャルケが不信感を露わにしたのも当然のことだろう。

 結局、2015年3月のレアル・マドリード戦は、実質的に内田にとってシャルケでの最後の試合となった。2015~16シーズンは1試合も出場がなく、2016~17シーズンは12月8日、消化試合となったヨーロッパリーグのザルツブルク戦に83分から出場しただけだ。ひたすらリハビリの日々を送り、一時は現役復帰さえ危ぶまれるような状態から、ようやく実戦復帰が現実的に見えるところまでたどり着いた。

 内田が今後目指すのは、ウニオン・ベルリンでのレギュラー定着と代表復帰だ。

「やっぱり代表でもう一度プレーしたい。目標はそこだからね」

 4年前の複雑な思いは消えた。今の内田に迷いはない。負傷は癒えたとはいえ、90分間戦う体力があるかどうかも未知数なら、新しい舞台である2部リーグも初体験。多くの課題をクリアしながら、ロシアの舞台を目指す。そして、その先もサッカーを続けることを本人は決めている。

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