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全ベルギーが大絶賛。森岡亮太が再び
日本代表に呼ばれる日はいつか (2ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by AFLO

 2016年12月、トップ下のシーベ・スフライフェルスをゲンクにレンタルバックすることになり、ベフェレン内で森岡がリストアップされた。しかし、ヴロツワフの提示は90万ユーロ(約1億1800万円)。はるかにベフェレンの予算をオーバーしており、このときは獲得を断念するも、「今後も森岡の調査を続ける」ということでクラブ内のコンセンサスは取れていた。

 そして2017年5月13日、デクラークはふたたびポーランドへと飛び、ルフ・ホジューフ戦を視察した。ヴロツワフにとっては1部残留のために、絶対に勝たねばならない試合だった。結果、ヴロツワフは6−0で勝利する。

「その試合で森岡は2ゴール1アシストを決めてヒーローになった。試合後、私はホテルで森岡本人と、その関係者に会った。いい雰囲気で話し合いができたよ。森岡は日本代表監督からチェックされやすくなるよう、ベルギーへの移籍を望んでいた」(デクラーク)

 今シーズンから指揮を執ることになったフィリップ・クレマン監督も、森岡のテクニックに魅了されたひとりだ。「森岡こそウチのクラブで必要な男だ」とディルク・ハイク会長に進言したという。
 
「(ポーランドの)レギア・ワルシャワも森岡を欲しがっていた。ウチのクラブにとってラッキーだったのは、ヴロツワフはポーランド内のクラブに自分のところの選手を売りたくなかったんだ」(ハイク会長)

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