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PSG初ホームのネイマール劇場は、
パリの王様ズラタン以上の衝撃度 (4ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 そして試合終盤、「ネイマール・ショー」はクライマックスを迎える。

 MFハビエル・パストーレのスーパーゴールから2分後の左コーナーキック。一瞬ゴール前をチラ見したネイマールが突然、シュートさながらのライナー性のスピードボールをゴール前に入れる。そのボールを左サイドバックのDFレイヴァン・クルザワがジャンピングボレーし、左足のインステップでジャストミート。直後、ネイマールはスタンドに向かって雄叫びを上げた。

 仕上げはアディショナルタイム。ペナルティエリア内でボールを受けたネイマールが華麗な足技で次々とDFをかわすと、最後は振り向きざまに左足でシュートを突き刺し、この日2ゴール目をゲット。これぞネイマールと言わんばかりのテクニックに、満員のパルク・デ・プランスが割れんばかりの歓喜に包まれたことは言うまでもない。

 試合終了後に巻き起こった「ネイマール・コール」は、ネイマールが早くもパリサポーターの心を鷲づかみにしたことの証(あかし)だと言える。サポーターにとっても、それは2012年から4シーズンにわたって「パリの王様」として君臨したFWズラタン・イブラヒモビッチ(前マンチェスター・ユナイテッド)の衝撃度をはるかにしのぐものだったに違いない。

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