PSG初ホームのネイマール劇場は、
パリの王様ズラタン以上の衝撃度
「2億2200万ユーロ(約290億円)」
ブラジル代表のFWネイマールがバルセロナからフランスの名門パリ・サンジェルマン(PSG)に移籍した際に発生する天文学的な移籍金が明るみになったとき、世界中が驚愕したことは記憶に新しいところだろう。
PSGホームお披露目試合で2ゴールと大爆発のネイマール たったひとりのサッカー選手の獲得に、本当にそれだけのお金を使う価値はあるのか――。カタールマネーをバックに非常識とも言える金額を投資したPSGに対しては、一部から批判の声も上がったほどである。
しかし、そんな批判の眼をよそに、さっそくパリを中心とするフランス国内では「ネイマール・フィーバー」が巻き起こり、シャンゼリゼ通りにあるPSGメガストアにはネイマールのユニフォームを求めるファンで長蛇の列。クラブも1日で1万枚以上のユニフォームを販売したことを発表するなど、その熱狂はエスカレートする一方だ。
とはいえ、サッカーファンがもっとも注目している点は、移籍金の金額でもなく、ユニフォームの売り上げでもなく、ネイマール・フィーバーの過熱ぶりでもないはずだ。
「ネイマールとPSGの相性はどうなのか?」
FWクリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード)とFWリオネル・メッシ(バルセロナ)の時代が長らく続く現在、次世代のサッカーシーンを牽引するはずの至宝ネイマールが、まだヨーロッパ制覇もしたことがないフランスのクラブで輝けるのかどうかは、パリサポーターでなくても大いに気になるところである。
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