「汗かき役」から脱却へ。岡崎慎司、次はマンU戦で開幕3連発なるか (3ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by AFLO

 しかも、岡崎のように守備タスクをこなせるFWは、レスターでは他にいない。2500万ポンド(約36億円)で新たに加入したFWケレチ・イヘアナチョは決定力こそ高いものの、守備意識が希薄なうえ、ボール奪取や敵の追い込み方で岡崎に敵わない。

 また、日本代表FWが2トップの一角に入っているときのほうが、チームの攻守のバランスが適切にとれている。それは岡崎が退いたあと、バーディーとイヘアナチョの2トップにシステムを変更し、2ゴールを被弾して敗れたアーセナルとの開幕戦でも証明された。

 優れたチームプレーヤーでありながら、FWとしてきちんと結果も残す――。岡崎は理想的な形で開幕2戦を終えたと言っていいだろう。

 それでも、本人は現状に満足していない。今季のゴールを「今までの積み重ねで獲れているオマケみたいなもの」と位置づける。その真意を次のように説明する。

「自分が今獲れているゴールは、オマケみたいなものですね。これが裏に抜けて自分らしいゴールが出たり、クロスからドンピシャのヘッドとか、クロスからシュートを打つようなゴールが増えてくれば、『あ、岡崎もストライカーだな』というふうに見てくれると思うので。

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