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堂安律を「ホームシックにさせない」。
フローニンゲンの細かな心配り (4ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru
  • photo by AFLO

「ただ自分は、なんとなくそこでやって慣れていけば、できちゃってくるタイプなんです。今までも上の世代でやると、最初はできないところがあった。だけど、慣れるスピードは早いタイプだと思うんです。だから、(今は)試合に出ることに意味がある。まずは試合に出て、それを経験することによって、それがまた長所に変わってくるかなと思います」

 試合を振り返る堂安の声は、かすれていた。幸い風邪ではないようだが、ずっとホテル暮らしが続いており、室内の乾燥と疲れから喉が潰れたようなのだ。

「(オランダ生活を)意外と楽しめている部分はあると思う。『心の底から楽しめているか』と言ったら、それはまた嘘ですけど、想像していたよりチームメイトもウェルカムな感じで迎え入れてくれているし、試合のなかでもいろいろ声をかけてくれたので、想像以上に馴染めていると思います」

 オランダでの新生活をこのように語る堂安だが、アーネスト・ファーバー監督は彼の疲労具合をどう受け止めているのだろうか。

「それ(疲れ)はあり得る。準備期間の真っ最中ということで、トレーニングは激しい。これまで慣れているトレーニングよりも長いだろう。今、疲れがきているのは、おかしなことではない。だけど、彼はよくやっている。彼はファナティック(熱狂的)でアクティブ。みんなと溶け合っている」

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