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名将ペップも舌を巻いた「規格外」ボレーを、
岡崎慎司が振り返る (4ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke
  • photo by Getty Images

 岡崎によれば、体調不良を抱えながらの強行出場だったという。本人は試合後、「体調がよくなくて、鼻がちょっと。風邪から、その後、鼻に残るやつで。それで身体がけっこうガタガタ。(シーズンの)最後に来ているのに......」と明かした。

 それでも、マンチェスター・Cを相手に効果的なプレーを示したうえ、得点を挙げた意義は大きい。ゴールを褒めていたグアルディオラ監督も、「レスターにはオカザキ、(イスラム・)スリマニ、(リヤド・)マフレズがいる。コントロールするのが難しい」とし、岡崎を軸とするプレッシングサッカーと対峙するのに難しさがあったと漏らしていた。

「(マンチェスター・Cのようなビッグクラブが相手でも)意気込まなくなったかなと思う。『やってやるぞ』というより、自分がどのようなプレーをしなくてはいけないのか想像できるようになった。自分の価値を来年に残すためにも、ビッグチームから点を獲れたというのはよかった」(岡崎)

 守備やパスのつなぎ役をこなしながら、大事な局面でゴールを決める――。岡崎は常々、レスターにおける自身の理想像についてそう語っているが、このマンチェスター・C戦で実践してみせた。レスターは1-2で敗れたが、岡崎にとってはチーム内での風向きを変える転機になったのではないだろうか。

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