名将ペップも舌を巻いた「規格外」ボレーを、
岡崎慎司が振り返る (3ページ目)
でも、このゴールを決めたからと言って、レスターにおける立ち位置は変わらないと思います。ただ、やっぱり1点決めると、周りが『あいつはゴールを決められる』という風に見てくれるようになるので。そのチャンスを『自分が掴めるかどうか』と思うんですけど。今までもこういうチャンスは何回もあったし、まあ本当にもうちょいという......。
あの位置からゴール前に入っていけるのが自分の強み。ただ、(守備に走ったり、中盤でつなぎ役をしたりする)いつものプレースタイルをしていると、あそこに入っていくのはなかなか難しい。でも、今日は駆け引きで勝った。さらにいいゴールが決めることができてよかったです」
スロースタートだったマンチェスター・Cがじわりじわりと調子を上げていき、時間が経つにつれてレスター・シティの劣勢が色濃くなっていった。そして、36分までに2点のリードを奪われる。74%のボールポゼッションを記録していたマンチェスター・Cの勝利は堅いように思われた。その意味でも、岡崎が生んだ42分の一発は、レスターに流れを引き戻す貴重なゴールとなった。
しかし後半に入ると、岡崎の運動量が次第に落ちていく。60分を過ぎたあたりになると、クロスボールのチャンス時でも、ゴール前に入っていけないシーンが目立つようになった。
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